AIと仲良くしてたらアプリが作れた話
ライブ配信アプリって、使ったことありますか?
YouTubeのライブ配信や、私の年代だとニコニコ生放送あたりが、その先駆けだと思うんですよね。最近だとスマホでさまざまな配信アプリがありますが、私も某アプリをメインにいろんな媒体で7年くらい遊んでます。

そこで感じたことがあって……。盛り上がっている場面でコメントを素早く打とうとすると、誤入力になってしまったり、話の流れに乗り切れなかったりすることがありました。
配信の枠ごとに決まった挨拶があったり、その場の盛り上がりに合わせたフレーズがあったりするんですよね。特に配信者をサポートする立場だと、同じ言葉を何度も繰り返し打つ場面が多くて、そういう言葉をもっと手軽にサッと出せたら楽になれるのにと思っていました。
そう思ったのが、このアプリを作るきっかけになりました。
自分が思い描くようなアプリが、なかったんです
とはいえ、既存のキーボードアプリでも定型文の登録はできます。でも、いざ使おうとすると、配信アプリの操作に合ったUIではなかったり、登録できるフレーズの数に制限があったり……。
自分が思い描くようなアプリが、なかったんです。
自分に合ったものがないなら……作るかぁ
ということで作りました。それが「打てるんです。」です。
このアプリ名は、配信を通じて仲良くなった方たちの意見も参考にしながら命名しました。
フレーズをカテゴリごとに整理しておいて、使いたいときにタップするだけで入力できるキーボードアプリです。登録数の制限もなく、自分の配信スタイルに合わせて自由にカスタマイズできます。
日本語で入力した内容がその場で翻訳され、英語や韓国語でそのまま送信できるリアルタイム翻訳機能も搭載しています。
アラーム機能も内蔵しているので、配信の時間管理もこれ一つでできます。
詳しい使い方はこちらをどうぞ。
https://www.spoooon.shop/manual/index.html
開発の舞台裏
私はWeb制作を仕事にしているのですが、アプリ開発は専門外の領域です。それでも「作りたい」という気持ちに加えて、業界的にもAIに触れておかなきゃいけないよなぁという思いもあって、良い機会だし活用しながら開発してみようと、アプリ制作を始めました。
最初は開発に必要な環境を整えるだけでも分からないことも多く、調べながら、動きながら、ひたすら試行錯誤しました。

仕様を決めて、指示を出して、動作を確認して、また修正する。その繰り返しです。
特に頭を悩ませたのがiOSのキーボードのメモリ制限でした。機能や辞書などを詰め込みすぎると、すぐにクラッシュしてしまうんです。
iOSのカスタムキーボードはシステムから使えるメモリが約50MBまでと決まっていて、これを超えた瞬間に強制終了してしまいます。引越し用のダンボール箱に例えると、箱のサイズは決まっているのに、荷物を詰め込みすぎてフタが閉まらなくなってしまう、そんなイメージです。
最初は全ての機能をキーボード側に詰め込もうとしていたのですが、それがクラッシュの原因でした。重い荷物は別の箱(メインアプリ)に移して、キーボードの箱はできる限り身軽に保つ設計に切り替えることで、ようやく安定して動くようになりました。

設計を何度も見直してゼロから作り直したり、大幅な運用変更をしたり。思い描いた通りに動くまでが、とにかく長かったです。
それでも、アプリを楽しみにしてくれている人たちがいました。その人たちにも喜んでもらいたい、という思いが背中を押してくれて、なんとかリリースまで漕ぎ着けることができました。
作ってみてわかったこと
実際に作ってみて気づいたことがあります。「自分が使いたいものを作る」というのは、思っている以上に原動力になるということです。
どんなことでも、できないからこそチャレンジしてみることが大事だなと改めて感じました。
ここまで読んでいただいた方は、思い当たる節はありませんか?
子供の頃、自転車に乗れないから練習して乗れるようになった。できなかった料理・スポーツ・勉強ができるようになるのって、やったからなんですよね。

専門外でも、分からなくても、とにかく動いてみれば何とかなる部分はある。完璧な状態を待つより、まず形にして、使ってもらいながら育てていく。そのほうが結果的に良いものになるんだと実感しました。
ダウンロードはこちら
「打てるんです。」はiOS・Androidどちらでもご利用いただけます。配信を楽しんでいる方や、サポーターとして活躍されている方にぜひ使っていただけたら嬉しいです。
Webサイトの作成はもちろん、アプリ制作やシステム開発も対応可能です。お困りのことがあれば、ぜひ一度ご相談ください。
